2015年の振り返り(個人的なトップ10)

日本に年末年始12日ほど帰っていたので、1月の半ばにさしかかって、ようやく日常生活に戻りつつあります。普段だとこの時期に「今年の一文字」のエントリ-を書くのですが、ちょっと2015年の振り返りをその前にすることにします。

2013年が「放浪と模索の年」(大学院卒業、フリーランス的な働き方、非正社員・三拠点生活という点で)、2014年が「本格的稼働開始の年」(米国での就労ビザ取得、現組織での正職員勤務開始という点で)としたら、自分にとっての2015年は「調整と再確認の年」だったような気がします。

アウトプットで派手なものがあった訳ではないのですが(実際上司からは「2014年に比べて2015年はBig Winが欠けていた」というフィードバックをもらいました)、自分としては大切で、かつ必要だった一年だったかなと思います。

10:バルセロナとバリに行きました

忙しい日々からの息抜き。お金も時間もかかるけれど(そしてそんなゆとりはないNYでのNPO勤務生活ですが)慣れ親しんだ日常から離れたところで心許せる友人と共に過ごす、吸い込む新しい空気、五感をフル稼働するあの感覚。バルセロナのピカソ美術館はその中でも特に印象的でした。

9:日本には3度滞在していました

就労ビザ取得後の一時帰国でドジを踏み、米国に戻ろうとしたときに成田空港で飛行機搭乗を断られ、実家に戻ったという事件があったのも2015年でした。遠く昔のようで、たった1年前の話。その後、日本には6月、今回の12月と二度戻りました。毎回日本・東京の良さや大切な家族/友人の存在の有り難みを再確認し、今の自分がやるべきことに再びエネルギーを得て米国への帰路につく、といったことを繰り返しています。

また、毎回素敵な出会いに恵まれ、物理的な距離を感じさせないような仲間が世界中で少しづつ増えていくのを実感します。

8:スポーツ観戦で熱くなりました

今年のエントリ-や自分のInstagramを振り返ってみて、今年は例年以上にスポーツ観戦(TV上ですが)に燃えていたなぁ、と思います。年始にあったスーパーボウルは普段はハーフタイムショーしか見ない自分からしても歴史的な名試合、エントリ-にも書いたW杯女子サッカー決勝戦(日本vs米国)がアメリカであそこまで盛り上がったことも印象的でしたし、USオープンのフェデラー戦は決勝迄毎回手に汗握りながら観戦。また、歴史的なメッツの快勝(World Series進出まで・・)も大のメッツファンと共に追いかけていくことができました。

7:小澤いぶきさんと出会い、PIECESと関わっていくことを決めました

上記の「出会い」にも関わるのですが、6月の一時帰国中に、児童精神科医である小澤いぶきさんという素敵な方に出会いました。彼女は「どんな環境に生まれたとしても、子どもたちが権利と尊厳を持って生きていける有機的な仕組みづくり」に取り組んでいるPIECESという団体の代表をされています。PIECESは組織としてまだまだこれからの存在ですが(NPO法人として登記準備中)、これから自分もしっかり必要な勉強をしつつ、今所属している組織で得てきている考え方や見聞きしていることの共有を含め何らかの貢献をしていきたいと思っています。他の運営メンバー/理事の方々からも学ぶことがたくさんありそうで今から楽しみです。

・小澤いぶきさんといぶきさんのお父様のインタビュー記事

6:NYでの生活に慣れてきました

5月末で満3年を迎えるニューヨーク生活です。一向に増えない貯金残高を見つめながら、やはりニューヨークはお金がかかる街なのかしら(または自分がしっかりしていないだけなのか)と考えることが多い年となりました。また、コトリップや海外への旅から戻って来た後の「ほっ、帰って来た」感。地元のイベント情報の見つけ方やこの街の楽しみ方なども少しづつ分かって来たような気がし、今回12月に日本に一時帰国した時は初めて成田から実家へ向かう電車の中で「ニューヨークが恋しい」と感じることがありました。

5:コーチングを受けました

年初にマネージャーになったこともあり、能力開発に向けた「投資」としてコーチをつけてもらうことになりました。2015年半ばまでの半年間、1 on 1でコーチとのセッション。リーダーとしての自身の在り方や思考・行動の癖を振り返り、将来に視点を向ける貴重なきっかけをもらいました。言語や文化の壁という表面上の要素に逃げず、それらを取り除いた後に残る自分のあるべき姿と向き合うこと。足らざる部分と伸ばすべき部分と、それは何だろうと考える時間。今のチームでは「オープン360」といって年に2回対面でチーム全員で口頭で360度評価を互いに伝え合う時間があるのですが(毎回3時間くらい)、そこで得たフィードバックを踏まえた上で設計していった半年間のコーチングの体験は大変有意義なものとなりました。

4:運動することが習慣になりました

年初から、父の影響もあり、ラジオ体操を始めてみたのですが、3月ほどからBarreという、バレエで使われる棒を活用した筋トレ/有酸素運動レッスンへの参加も始めました。7月以降その割合が増し(+天気がいい時の川沿いのジョギング)12月の一時帰国前の時点での筋肉量はおそらく大学入学時くらいになったのではないかと思います。体重の増減を気にするというよりは身体全体のチューニングのための運動。今の自分には有酸素運動のみならず筋肉を鍛える運動+ヨガなどの運動を組み合わせることがベスト。これは2016年も続けていきたいと思っています。(医療費が高い米国で健康維持は経済面からも重要)

3:人前で話したり、ワークショップをすることが何度かありました

春先にNYで国連フォーラムというグループが開催してくださった勉強会でワークショップを実施する機会をいただきました。また、6月の一時帰国中にもAcumenの人間として一度、9月にはトロントにいるボランティア達向けの一日ワークショップを、11月はNYに集まった世界各都市のボランティア達に向けた二日ワークショップを。今回の一時帰国中もAcumenの人間として英治出版内スペースで話す機会がありました。もともと日本語でもあまり得意でないプレゼンテーションですが、やるしかない時、または伝えたいことがある時は不思議な力が出てくるものだ、と改めて思います。自分は「プレゼン」よりも「Q&A」スタイルのほうが好きだなというのも今年の発見でした。

2:+Acumenがチームとして大きく成長した年でした

私がJoinした時は3人しかいいなかったチームも、2015年末には7人となり、組織内の比較的小さな新規事業的なポジションであった+Acumen Courseもいつのまにか注力プロジェクトの一つとして認知されるようになった1年でした。気付けば20種のコース。協業するパートナー団体や支援してくれる出資者の数も増え、コース登録者数も増え、受講者のその後に関するインプットや定量的データも手元に整理され始め。サービス提供者として更に質を高め規模を大きくするためにやるべきこと、やりたいこと、冒険してみる分野がクリアになってきたため、2016年もワクワクとしたスタートになっています。自分が関わったもので一番印象的だったのはPhilanthropy Universityとして提供されていた7つのコースの一つが無事に終わったこと。

1:長く付き合っていた人と別れました

ボストンにある大学院を卒業した2年半前にニューヨークに来た理由の一つが当時付き合っていた人と同じ街に住むというものでしたその方と長い歴史を経て2015年半ばにお別れしました理由は色々あったのですが決定的なものはその方がサンフランシスコで転職活動をすることになったこと大学時代からの友人であり家族のような存在だったので結構自分にとっては「End of an era」的な出来事でした

別れに至るまでの過程が少しでも違っていたら今私が西海岸にいる可能性もあったのかもしれないなとふと思うこともありますが既にpoint of no return半年ちょっと経った今は勇気を出して新しい一歩を踏み出してみると想定していなかった新しい景色が見えてくるものなのだなという発見と幸せを実感していますこの感覚新卒時に初めて就職した会社を辞めて転職活動に飛び出した時と似ている感じ

日本で最近流行っているという漫画「東京タラレバ娘」の主人公が自分とまったく同じ「倫子」(読み方は違いますが)x「33歳」に設定されているところに何か恐ろしい運命を感じますが、まあ、今後もなんとかなるでしょう、と楽観的に考えています。


以上、2015年のトップ10の出来事でした。

さて、2016年はどういう年になるでしょう。また1年、振り返った時に「良い年だった!」と笑顔で言えるように、頑張っていきたいと思います。

番外編:猫二匹目

私が2012年に渡米する直前に妹が生後数日の子猫を拾って来たのですが(名前は「ちゅら」♂)、なんと2015年の夏には家族のように仲良くしている方が同じように生後数日の子猫を拾われたようです。色々あり、結果として東京にある私の両親がこの子も引き取ることにしたらしく(名前は「トワ」♂)一時帰国中に再会する家族が増えました。年末年始の一時帰国中に初めて対面したのですが、二匹ともそれぞれの良さや個性といったものがあり、可愛らしかったです。

ちゅらお兄ちゃんもまだまだ甘えん坊

滞在中ほぼ毎日朝「遊んで」と私を起こしにきたトワ